製品概要
Grande Utopia EM Evoは、FocalのUtopia III Evoシリーズ最上位に位置する4ウェイ・パッシブスピーカー。40cmの電磁石型LF、27cmの低中域、2基の16.5cm MF、27mmのIAL2純ベリリウム逆ドームHFを搭載し、クロスオーバー周波数は80Hz、220Hz、2.3kHzに設定される。
各帯域のキャビネットを縦方向に積層した本体は、Focus Time機構によって前後の傾きを調整できる。LFの電磁石には外部電源を使用し、OPC+ネットワークは低域から高域まで段階的な調整を備える。
仕様
- システム
- 4ウェイ・パッシブ、フロア型バスレフ
- ドライバー
- 低域:40cm W電磁石型、低中域:27cm W Multiferrite、中域:16.5cm W Power Flower×2、高域:27mm IAL2純ベリリウム逆ドーム
- 周波数特性
- 18Hz〜40kHz(±3dB)、14Hz(-6dB)
- 感度
- 94dB(2.83V/1m)
- インピーダンス
- 公称8Ω、最小3Ω
- クロスオーバー
- 80Hz、220Hz、2.3kHz
- 推奨アンプ出力
- 50〜1,500W
- 接続
- シングルアンプ、バイワイヤリング/バイアンプ対応、EM用外部電源
- 外形寸法
- 2,012 × 654 × 880mm(高さ × 幅 × 奥行)
- 重量
- 265kg(1本)
設計・技術
5基のドライバーを4帯域へ分担
上から27cm低中域、16.5cm MF、27mm HF、16.5cm MF、40cm LFの順に配置する。低域と低中域を80Hz、低中域と中域を220Hz、中域と高域を2.3kHzで分割し、広い再生帯域を4つの帯域へ割り当てる。
傾きを機械的に調整するFocus Time

積層したキャビネットは本体後部の機構で連動して傾き、各ドライバーの向きを聴取位置へ合わせる。Focalはこの可動構造をFocus Timeと呼び、取扱説明書には2.5mと5mの聴取距離に応じた調整目安を示している。
外部電源で磁束を作る40cm EM LF
40cm LFは永久磁石ではなく、専用外部電源で励磁する電磁石型モーターを採用する。Focalは磁束密度1.75T、BL値34T·mと公表し、電源出力を9〜90Wの6段階で変更できる構成としている。
Wサンドイッチ振動板と中域モーター
40cm LF、27cm低中域、16.5cm MFには、フォーム芯材を2枚のガラス層で挟むWサンドイッチ振動板を使用する。16.5cm MFにはTMDサスペンションとNIC磁気回路、27cm低中域にはMultiferrite、MFにはPower Flowerモーターを組み合わせる。
低域から高域まで調整するOPC+
4ウェイのOPC+ネットワークは本体内部の3か所へ分割して配置される。低域、低中域、中域、高域の設定を組み合わせ、Focalは合計1,458通りの調整に対応するとしている。
MRRバッフルとGamma Structure
キャビネットには最大50mm厚のMDFを用い、振動分布の測定に基づいて補強位置を定めるGamma Structureを採用する。ドライバー周囲の機械加工アルミニウムリングを含むMRR構造で前面バッフルを補強する。
出典
- 01FocalGrande Utopia EM Evo
メーカー公式製品ページ · 2026年8月15日確認
- 02FocalGrande Utopia EM Evo Product Data Sheet
公式仕様書 · 2026年8月15日確認
- 03FocalGrande Utopia EM Evo User Manual
公式マニュアル · 2026年8月15日確認
- 04FocalElectro-Magnet EM
メーカー公式技術ページ · 2026年8月15日確認
- 05FocalFocus Time
メーカー公式技術ページ · 2026年8月15日確認
- 06FocalOPC+
メーカー公式技術ページ · 2026年8月15日確認
