HOLOPLOT

X2

30基の2.5インチドライバー、30chアンプ/DSP、最大12の音場、PoE++とAoIPを1台のX2 Modul 30へ統合した設備用マトリックスアレイ。

ドライバー
2.5インチ・フルレンジ×30
音場制御
3Dビーム形成 + 最大12音場
最大音圧
最大130dB
壁面へ設置したHOLOPLOT X2 Modul 30の公式レンダリング
画像: HOLOPLOT

製品概要

X2は、HOLOPLOTの3D Audio-BeamformingとWave Field Synthesisを、講義室、礼拝施設、交通施設、PA/VA、体験型空間などへ展開する設備用マトリックスアレイ。基本ハードウェアのX2 Modul 30(MD30)は、30基の2.5インチ・フルレンジドライバーを単層のマトリックスへ配置し、各ドライバーに専用のデジタルアンプとDSPチャンネルを備える。

水平・垂直の両方向でビームの向きと開き角を制御でき、1つのX2 Matrix Arrayから最大12の独立した音場を生成する。モジュールは縦横に連結でき、電源、音声、制御はCAT6AとPoE++を中心に構成される。外部アンプラックを使わず、設計、制御、監視をHOLOPLOTのソフトウェア環境へ統合するシステムである。

仕様

システム
単層マトリックス構成、セルフパワード設備用アレイ
ドライバー
2.5インチ・フルレンジ・コーンドライバー×30(X2 Modul 30 1台あたり)
周波数範囲
標準:140Hz〜18kHz(-3dB)/110Hz〜20kHz(-10dB)、低域拡張:100Hz〜18kHz(-3dB)/80Hz〜20kHz(-10dB)
最大音圧
標準モード130dB、低域拡張モード125dB(1m換算、ビーム構成とアレイ規模に依存)
音場制御
3D Audio-Beamforming、Wave Field Synthesis、最大12音場/X2 Matrix Array
指向性制御
水平/垂直のステアリング角と開き角を0.1°単位で設定、または最適化アルゴリズムで算出
アンプ
デジタルアンプ30ch、各ドライバーに1ch
信号処理
30 DSPチャンネル、専用アルゴリズム用FPGA、HOLOPLOT OS用デュアルコアARM Cortex-A53
ネットワーク
CAT6A(RJ45)×2、PoE++、AES67/RAVENNA、Danteオプション、OCA/AES70制御
アナログ音声
3ピンPhoenixの入力/スルー、プライマリー/セカンダリー各1系統
電源
PoE++(IEEE 802.3bt Type 4)、1ポート90W/2ポート180W
外形寸法
601 × 311 × 140mm(幅 × 高さ × 奥行、X2 Modul 30)
重量
モジュール15.6kg、壁付けフレーム/グリル7.0kg

設計・技術

30基を個別に増幅/処理する単層マトリックス

X2 Modul 30は、30基の2.5インチ・フルレンジドライバーを平面状に配置し、各ドライバーへ1チャンネルずつデジタルアンプとDSPを割り当てる。全ドライバーへ同じ信号を送る一般的なコラムアレイとは異なり、30系統の出力を個別に演算して波面を構成する。

縦横に拡張できるモジュール

MD30は横向き、縦向きのどちらでも使え、複数台を水平・垂直に連結して1つのX2 Matrix Arrayとして構成できる。アレイ寸法と使用するビームによって最大音圧や制御可能な帯域が変わるため、HOLOPLOT Plan上でシステム単位の性能を確認する。

水平と垂直を制御する3D Audio-Beamforming

HOLOPLOT PlanでX2のカバレージを設計する公式画面
画像: HOLOPLOT

ドライバーが縦横に並ぶため、ビームの向きと開き角を水平・垂直の両方で設定できる。客席形状へ音を合わせ、壁や天井など反射を避けたい範囲への放射を抑える設計を、HOLOPLOT Plan上で行う。

最大12の音場とWave Field Synthesis

1つのX2 Matrix Arrayは、入力、EQ、レベル、形状、位置を個別に設定した最大12の音場を同時に生成できる。内訳はユーザーが設定するパラメトリックビーム/仮想音源が8、指定した客席範囲へ最適化するビームが4。Wave Field Synthesisでは、アレイとは異なる位置に仮想音源を設定し、距離感と到来方向を含む波面を生成する。

電源・音声・制御をCAT6Aへ集約

2つのCAT6AポートはPoE++による電源、AoIP音声、制御通信を扱う。2系統を使用すると通信と電源を冗長化し、連続電力を90Wから180Wへ増やせる。AES67/RAVENNA、OCA/AES70制御に加え、アナログ音声と故障接点も備え、ネットワーク設備と既存設備の両方へ接続できる。

Plan、Control、OSによる一体運用

HOLOPLOT Planでアレイとカバレージを設計し、HOLOPLOT Controlとモジュール内のHOLOPLOT OSで設定、状態監視、診断を行う。アンプとDSPを各モジュールへ内蔵するため、外部アンプラックを減らせる一方、音響設計からネットワーク、PoE電源、ソフトウェアまでを一つのシステムとして計画する必要がある。

出典

  1. 01
    HOLOPLOTX2

    メーカー公式製品ページ · 2026年8月15日確認

  2. 02
    HOLOPLOTHOLOPLOT X2 Modul 30 Data Sheet v1.0.5

    公式仕様書 · 2026年8月15日確認

  3. 03
    HOLOPLOTHOLOPLOT X2 Modul 30 Manual v1.1

    公式マニュアル · 2026年8月15日確認

  4. 04
    HOLOPLOTSound Control

    メーカー公式技術ページ · 2026年8月15日確認