EAWは8月6日、米ジョージア州アクワースのFreedom Churchに導入された新しいPAシステムを公開した。教会は300〜400席の旧礼拝堂で毎週日曜に4回の礼拝を行っていたが、新設した1000席の礼拝堂へ移転。HWPcoの支援を受けたMessengerAVLが音響設計と施工を担当した。

新しい客席は平土間が小さく、その後方が最上段まで急勾配で続く円形劇場に近い形状を持つ。前後で必要な投射距離が大きく異なるため、MessengerAVLはJ字型の非対称カバレッジを組めるEAW Newport SeriesのNT206Lを選んだ。メインアレイは左右11台ずつ、合計22台となる。

補助スピーカーはMKD1294をアウトフィル、MKD826をセンターフィル、MKC50をフロントフィルに配置した。低域にはRSX218デュアル18インチサブウーファー4台をフライング。NT206Lはセルフパワードで動作し、そのほかの系統はDante対応のUXA4807DとUXA4403Dアンプが駆動する。

上段の客席へエネルギーを集中させるため、メインアレイ上部4台は水平指向角を110度から80度へ変更した。当時は側壁の吸音処理が済んでおらず、広いままでは壁面へ不要な音が当たる。各スピーカーを個別にEQし、EAW Resolutionの予測と現場の聴感を照合しながら調整した。

新会場で最初に行われた礼拝イベントでは、30分ほど102〜104dBで運用したという。教会は今後、通常の礼拝に加えて青少年向けイベントや会議にも客席を使う予定だ。今回の構成は、出力の大きさよりも、急勾配かつ非対称な室内を細かく分けて制御した点に特徴がある。