CODA Audioは8月5日、中国・貴州省の貴陽オリンピックスポーツセンターに新設された屋内アリーナの音響設備を公開した。建物は延べ8万平方メートル、客席数は1万2000。国際スポーツ大会に加え、大型の式典や音楽公演も受け入れる多目的会場として整備された。
設計と施工は浙江同博視聴科技が担当した。メインとなるAPSは10インチを2基備えた3ウェイのアレイ対応ポイントソースで、48台を使用。HOPS12i-Proデュアル12インチ3ウェイを24台、G515を4台加え、CODA AudioのLINUS DSPアンプでシステム全体を駆動する。
常設設備には、競技中のアナウンス、BGM、開閉会式、ライブパフォーマンスを同じ客席へ届ける役割がある。設計側は、騒音の大きい競技中も各席で明瞭な音声を確保し、催しの内容に応じて低域を含む再生能力を切り替えられる構成を目指したとしている。
開業時にはAIBA World Cup Boxingを6日間開催し、200試合以上を実施した。会場側は当初、式典用に他社の仮設PAを追加する予定だったが、前日に常設システムを確認して計画を取りやめた。イベントはCODA Audioの設備だけで進行し、施工チームが期間中の技術支援を行った。
大型アリーナでは催事ごとに機材を持ち込む運用も多い。今回の設備は競技、式典、コンサートを一つの常設システムで賄い、搬入、設営、調整の回数を減らす考え方だ。製品数の多さだけでなく、用途の異なる催しを固定設備へ集約した点が導入の中心となる。
