フランスの商業テレビネットワークTF1で放送された「The Voice – La plus belle voix」第15シーズンでは、Solid State LogicのLive L550 Plusミキシングコンソール4台が導入された。機材はAlgam Enterpriseが供給し、フランス・アレスを拠点とするツアーイベントおよびインテグレーション専門会社S Groupが放送制作を支えた。会場はパリのStudio du Lenditで、4台のコンソールは役割を分けて運用された。
4台のL550 Plusは、2台を放送、1台をFOH、1台をモニターに割り当て、SSLのBlacklight II MADIで連携した。モニター卓は主にオーケストラと音楽関連のソースを送り、ゲイン設定も担当する。放送用の2台は、1台が主に音楽ミックスを処理し、もう1台が音楽卓のステレオ出力にボーカル、バッキングボーカル、追加楽器、テレビ番組に必要な要素を重ねる最終ミックスを担当した。FOH側ではボーカルのプリアンプ制御を保持し、放送のラウドネス要件に合わせたレベル維持に使われた。
Blacklight II MADIの2系統冗長ファイバーにより、4台のコンソール間でソースと処理を共有できる構成になっている。放送位置からオーケストラミックスやオープンマイクをコアから直接取得でき、必要時にはリバーブもすぐ使える状態にしていた。内部Effects Rackではオーケストラのダイナミクス、リバーブ、ゲート、ディレイなどを処理し、放送側ではステムを再処理してマスターへ送る。最大130曲のリハーサル済み楽曲に対して曲ごとの設定をスナップショットシーンとして保存し、Query機能で次のシーンの信号経路とレベルを確認しながら進行した。
