Liberty Collectiveは2階建ての施設で、5つのレストランコンセプト、コーヒー兼朝食バー、アイスクリームショップ、3つのバーを備え、屋内外に客席を持つ。開放的な構造は施設の特徴である一方、音の明瞭さを確保しにくい条件でもあり、iCOMM CommunicationsはAtlasIEDのAtmosphereを中核に据えた。
システムの中心は8ゾーンDSPのAtmosphere AZM8で、内蔵メッセージプレーヤー、仮想ウォールコントローラー、環境騒音センシング、Tilter Filter、オートゲイン、GPIO、ルームコンバイン機能を備える。各階の東西を2ゾーンで分け、建物の両側には屋外用の独立ゾーンを設けた。プログラミングはオンボードのウェブインターフェースで行い、内蔵Wi-Fiによりタブレットなどから権限ベースで直接接続できる。アンプはDPA804、DPA1202、DPA2402、HPA4202で、800Wから4,800Wまでをカバーし、25V、70V、100Vおよびローインピーダンスの分散システムに対応する。
暖かい季節に開くガレージドアが建物内に強い風を生むため、ペンダント型スピーカーは採用されなかった。iCOMMは聴取位置に近づけてSM82Tサーフェスマウントスピーカーを配置し、屋外では砂のバレーボールコート周辺の照明ポールに、IP55対応のAS-8Tコンパクトサーフェスマウントスピーカー12台を設置した。バーの背後にある幅25フィートのLEDスクリーンの両側にはALA20Tコラムラインアレイスピーカーを置き、20基の3インチフルレンジドライバーと6基の0.75インチツイーターで音声の聞き取りやすさを支えている。大規模で反響しやすい空間でもスピーカーを過度に鳴らさず均一なカバレージを得る、という点がこの事例の実務上の要点になる。
