Mabel Tainter Theaterは、2007年に入れたポイントソースシステムをEAW AC6へ更新した。傾斜面が多い変則的な客席では、俳優用マイクのハウリング余裕と、舞台、オーケストラピット、客席の音量差が長年の課題だった。
AC6はResolutionソフトウェアとADAPTive制御を使い、客席へ音を向けながら反射面への放射を抑える。これによりエリアマイクを使った収音や、ピットを含むステレオイメージの構築がしやすくなった。単に最大音圧を上げるのではなく、必要な場所へ利得を配分した更新だ。
文化財級の内装を損なわないため、筐体はRosco Metallixのブロンズ80%、ゴールド20%で塗装し、グリルには地元職人が既存の文様を描いた。設備スピーカーでは音響性能と同じく、建築へどう存在させるかが採用条件になることを示す事例だ。
