カナダ・ニューファンドランド州セントジョンズのJAG Hotelは、上層3フロアの増床にGenelec Smart IPスピーカー71台を導入した。対象はオフィス階、ペントハウススイート、Mojo Loungeで、ホテルの技術チームがSFMと協力して設置した。
内訳は4435天井埋込型が50台、4430露出型が21台。4435は上層階全体へ分散し、Mojo Loungeの4430は可動ブラケットで壁面へ取り付けた。ラウンジでは筐体を隠さず、室内デザインの要素として見せる判断が採られている。
主な技術課題は、AV制御室が2階にあり、新設エリアまで距離があったことだ。Smart IPはPoEを使い、スピーカー1台あたり1本のネットワークケーブルで電力、音声、制御を送る。別系統の電源配線を各設置点へ増やさずに、分散再生点を配置できる構成になった。
SFMは機種選定とシステムのプログラミングを担当し、ホテルの社内チームが工事を進めた。限られた工程と内装上の制約に対し、天井埋込型と露出型を使い分け、同じネットワーク音響基盤にまとめた点が今回の導入の中心である。
AVNetworkは、ホテル側が音楽をブランド体験の中核に置いた事例として紹介している。ただし記事には客席音圧、周波数特性、ネットワーク遅延の実測値はない。確認できるのは、71台の分散配置とPoEによる長距離配線の具体的な設計だ。
