ユタ州ソルトレイクシティを拠点とするPerformance Audioは、無線マイクシステムの安定性を高めるため、RF VenueのBand-pass Filtersを設計に取り入れている。同社が直面していたのは、周波数調整だけでは解消しきれない断続的なワイヤレスのドロップアウトで、ユタ州で5Gインフラの拡大が早く進んだことも背景にある。
Performance Audioは、劇場、学校、礼拝施設、パフォーマンス会場向けにシステムを設計・施工している。コミッショニング時には問題なく見えるシステムでも、本番当日に客席が携帯端末を持つ来場者で埋まるとRFノイズフロアが上がり、ドロップアウトが発生することがあったため、同社は受信機に不要なRFエネルギーが入る前に抑えるBand-pass Filtersを採用した。多チャンネル無線マイクシステムの案件では特に指定しており、RF VenueのDiversity Finアンテナも設計に定期的に組み込んでいる。
この事例が示す実務上の意味は、無線システムの信頼性を周波数計画だけに依存せず、受信分配系に入る前段で干渉要因を減らす設計に移している点にある。来場者の携帯端末や近接するセルラー送信が避けにくい会場では、フィルターを追加することで既存のプロ用無線マイク投資を守り、本番時の安定動作に結びつける具体的な対策になる。
