Buchardt Audioは、既存のアクティブスピーカーを最新世代の電子基板へ移行するMK2 Upgrade Kitを発表した。8月12日付のStereoNETによると、対象はA500、A500SE、A700、A700 Limited Edition、Anniversary 10。筐体とドライバーを残し、更新周期の短い電子部分だけを交換する構想だ。

キットはアンプ、DSP、接続、室内補正を一体で更新する。中心となるのはAxignの技術を使うフルデジタルClass D構成で、MOSFET出力段は4×250W RMS、1台当たり1000WとBuchardtが表記する。DAC機能をアンプ構成へ直接統合し、電源容量も拡大したという。これらはメーカー公称値で、StereoNETの記事に独立測定は掲載されていない。

DSPは96kHz/32bitで動作し、Mastertuning設計には64bit倍精度演算を使う。iPhoneまたはオプションのZenマイクによる室内補正、パラメトリックEQ、ハイパス、遅延調整、ISO 226:2003を基にしたLow Level Enhancementを用意する。設定とシステム更新はBluetooth Low Energy経由でアプリから配信できる。

接続は同軸デジタル入出力で左右を有線接続でき、互換送信機とのWiSA HTも維持する。XLRアナログ入力は新しいESSのA/D段を通る。A500、A500SE、初代A700向けにはRFA19の19mmアルミドームツイーターも付属し、すでに同ユニットを持つA700 Limited EditionとAnniversary 10は電子部のみを交換する。

価格はA500、A500SE、A700向けがペア分とツイーター込みで1500ユーロ、A700 Limited EditionとAnniversary 10向けが1250ユーロ。出荷は2026年10月予定で、更新後のペアには2年保証が付く。ユーザーが標準工具で施工できるとされるが、適合確認と作業条件は正式な手順書で確認する必要がある。