Goldmundは8月10日、新たなフラッグシップ・ステレオパワーアンプTelos 9800を発表した。8Ω負荷で1560Wを掲げ、価格は43万ユーロ、50万ドル、37万ポンド。出力も価格も、一般的な家庭用アンプの尺度から大きく離れた最上位機だ。

設計上の要点は、電源部と増幅部をそれぞれ独立した筐体に収めたこと。2つのユニットは専用の接続部で一体のアンプとして動作する。大電流を扱う電源系を信号増幅回路から離し、機械的、電気的な干渉を抑える狙いがある。

電源にはGoldmundがこれまで製造した中で最大というコンデンサーバンクを採用。カスタム仕様のコンデンサーとトランス、新世代の電源基板を組み合わせる。同社は、負荷変動に対する安定性とスピーカー制動力を高めたとしているが、実際の効果は第三者による測定や試聴を待つ必要がある。

入力はXLRとRCAのアナログ系に加え、S/PDIFのデジタル入出力を装備する。デジタル信号では、Goldmund独自のLeonardoアルゴリズムによってスピーカーの位相と時間軸を補正する構成。純粋なパワーアンプでありながら、同社のデジタル信号処理をシステム内に取り込める。

外装は建築家・デザイナーのCecile Baraniが担当し、アルミニウムの筐体に金色のディテールを組み合わせた。Telos 9800は単なる高出力競争ではなく、電源、増幅、デジタル補正、工業デザインを一つの製品に集約した、Goldmundの技術展示としての性格が強い。