タラハシーにあるRuby Diamond Concert Hallは、1911年からフロリダ州立大学College of Musicの主要な舞台芸術施設として使われてきた。オペラ、ツアーアーティスト、バレエ、卒業式、講演、クラシック公演まで扱うため、PAには十分な音圧とライダー対応力だけでなく、アカペラやクラシックなどの非増幅公演では舞台上から消えて音響シェルを妨げないことが求められた。

新システムは、左右それぞれ10台のL-Acoustics K3iによるメインハングを中心に、センターフィルとしてA10 Wide 1台とA10 Focus 1台、ステージ下に各サイド3台ずつのKS28サブウーファー、ステージリップに6台のX8、ステージモニターに10台のX15 HiQを組み合わせる。ハウスリグはサブを除きLA7.16iで駆動し、サブとX15にはLA12Xを使用し、Milan-AVB配信にはDirectOut Prodigy MPと6台のLS10 AVBスイッチを備える。

2010年の3,800万ドル規模の改修で設けられたモーター式ホイストを活用しつつ、新しいスピーカーを狭いシェル開口部に通すため、Clarkは既存モーターを取り外して整備し、向きを変更した。壁面の装飾により音響処理を追加しにくい条件では、Panflexの90度非対称プリセットと上部2台の70度設定で側壁やボックス席への過度なエネルギーを抑え、Milan-AVBネットワークによりAvid S6Lをブース位置と客席中央位置のどちらでも使える運用にしている。