Grammy受賞歴を持つWilliam Wittmanは、Cyndi Lauper、Joan Osborne、The Outfield、Patty Smyth、Pat Benatar、Graham Parker、The Fixxなどの作品に関わってきたプロデューサー、エンジニア、ミキサーだ。Mixの記事によると、Wittmanは近年、ニューヨークの自宅系ミックスルームのモニター環境をAudient ORIA Miniで組み直した。
Wittmanは以前から、完全ではない小さな部屋をSonarworksで補正し、Sterling Soundでのマスタリングにもつながる判断ができる状態にしていた。従来はSonarworksをDAWのステレオバスに挿し、ミックスを書き出す前に無効化する手順が必要だったが、ORIA Miniに補正プロファイルを読み込ませることで、その処理をコンピューターのCPUから本体の専用DSPへ移した。セットアップは、部屋の再測定を含めて約30分で完了したとされる。
実務上の意味は、音質補正そのものよりも、ミックス終盤の確認項目を減らせる点にある。WittmanはToo Much Joyの拡張リイシュー、Lauperとの継続作業、alternative band Wonderlickの新作アルバムのミックスなどを進める中で、Sonarworksのカーブがスピーカーに常時適用されている状態を意識せずに作業できるようになった。
