南アフリカ・GqeberhaのFather’s House Churchは、Stage Audio Worksの設計でPlus Audioの分散型スピーカーシステムを導入した。幅の広い客席、低い天井、磨かれたコンクリート床を持つ空間で、音楽プログラムとスピーチの双方を各席へ届けることが更新の目的だった。

Stage Audio Worksは、前方の大型アレイから長距離へ音を送る代わりに、ポイントソースを複数ゾーンへ分散した。スピーカーと聴取位置の距離を縮め、硬い床と低天井へ向かう不要なエネルギーを抑えるという設計意図だ。

メインとディレイにはCPH212とCPH210を使い、前方客席をCPU105フロントフィルで補う。低域はET218Bサブウーファーが担当する。異なる口径と配置を組み合わせ、幅広い客席を単一の遠距離投射で覆わない構成にした。

駆動にはDante対応のAC415とAC420アンプを採用し、内蔵DSPとFIR処理を使う。ネットワーク伝送と各ゾーンの処理をアンプ側へまとめ、分散したキャビネットの調整をシステムの一部として扱っている。

AVNetworkの記事には配置図、各スピーカーの台数、導入前後の残響時間や明瞭度の実測値は掲載されていない。そのため性能比較ではなく、反射面の多い低天井空間に対して、再生点を客席へ近づけた具体的な設計事例として読むべき内容だ。